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『学校では教えられない歴史講義 満洲事変』感想④ 協力内閣運動の虚妄 

■協力内閣運動の虚妄 協力という名の排斥 一般に「非常時に対応するには二大政党が協力するしかない」という主張のもと、政友会と民政党による大連立を目指したといわれる協力内閣運動ですが、これを推し進めた安達謙蔵らの意図は一体、どこにあったのでしょ…

『学校では教えられない歴史講義 満洲事変』感想③ ~押し寄せる独裁政治の波~

■押し寄せる独裁政治の波 ①や②で書いた通り、議会政治は「衆議院は醜戯院」と呼ばれるほど腐敗し、陸軍も難題は現場の関東軍に押し付けて責任を取らないグダグダ組織。それが昭和6年当時の日本の状態でした。 国家がなさなければならない仕事はますます複雑…

書評『誰も教えてくれない 真実の世界史講義 中世編』 #倉山満 #PHP研究所 日本から世界史を問い直す~”修羅の大地”ユーラシアと中世日本が貫いた積極的孤立主義~

書評『誰も教えてくれない 真実の世界史講義 中世編』 倉山満著 PHP研究所 日本から世界史を問い直す~”修羅の大地”ユーラシアと中世日本が貫いた積極的孤立主義~ ■世界史がつまらない本当の理由 ■日本人が学んでいる「世界史」はニセモノ ■日本人が語り継…

書評『真実の日米開戦 隠蔽された近衛文麿の戦争責任』 反面教師としての近衛文麿とバカでマヌケな戦前の政治からみる「知性の3段階」 #倉山満 #宝島社 #歴史 #日本史 #人文 #思想 #社会

書評 倉山満著『真実の日米開戦 隠蔽された近衛文麿の戦争責任』 反面教師としての近衛文麿とバカでマヌケな戦前の政治からみる「知性の3段階」 ■「日米開戦は経済のブロック化が主因」は本当か ■日米開戦の本当の理由は「バカでマヌケだったから」 ■ポジシ…