敵は内にあり-『正論2017年5月号 中国にとって日本は昔からスパイ天国 #江崎道朗』を読んで

敵は内にあり 『正論2017年5月号 中国にとって日本は昔からスパイ天国 江崎道朗』を読んで

正論2017年5月号

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[特集 世界を動かすスパイ戦]

中国にとって日本は昔からスパイ天国 江崎道朗

 

現在、トランプ政権ではドラゴンスレイヤー(対中強硬派)が今後の対中政策を主導していくと目されています。

トランプ政権の対中強硬策は日米中三ヵ国の関係の全面的見直しへと発展していく可能性が高いし、そうなるように働きかけることが重要だと指摘。

 

そうした中で、今回江崎先生が問題提起されているのは「どうして中国共産党がこれほどまで力を持ったのか」という点。

そこには中国によるスパイ活動や対日工作があったことが論じられています。

 

ですが、これだけをもって脊髄反射的に「中国人は排除すべき」とするのは短絡的なのではないでしょうか。

 

記事をちゃんと読めば、おわかりいただけるかと思いますが、

そもそも中国人に共産主義を教え込んだのは誰のか-。

  

清算主義な立場から恐慌を根本的に治癒するには共産主義的な体制への転換が必要であるとした中国共産党のシンパだった経済学の権威は誰だったのか-。

  

元々、保守系の出版社だったにもかかわらず、共産主義にかぶれたエリートたちによって乗っ取られ、日中戦争侵略戦争だとする宣伝工作をしたのは、どこの出版社だったのか-。

 

いずれも社会主義にかぶれた日本人共産主義者だったのではないでしょうか。

それは戦前だけの一時的な現象ではなく、2017年の現在においても同様であることが、杉田水脈先生よる慰安婦像を世界中に建てる日本人たち』で明らかにされています。

 

また、”日本人捕虜に対する侵略史観の洗脳工作”には野坂参三日本共産党の初期メンバーらが深く関与していました。(「正論」15年9月号 「隠された『脅威』はどこまで解明されたか」より)
 

中国共産党の戦略や対日工作の歴史を知るということは、「日本のなかの”内なる敵”と対峙せよ」ということを指しているのではないでしょうか。

 

PS:文中に出てくる「改造社」のように、保守系だったにもかかわらず、「北に脅威はない」などとまるで日本共産党と同じことを主張する保守系団体現代にも存在します。

天皇万歳、愛国、南京の真実を訴える映画を作っているから保守だ」というのもまた、短絡的だと言えるのではないでしょうか。

 

<参考> 

日本を蝕む、”反日日本人と外務省”の闇

書評『慰安婦像を世界中に建てる日本人たち』

http://bit.ly/2mzuMkp 

 

チャンネル桜コミンテルンのブラック・ラジオと田母神事務所問題』

http://amba.to/2nKqxmr 

 

『脅威のシンクロ率!! 徹底比較!志位VS水島 「北は脅威ではない」』

http://amba.to/2ooTcQN

 

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