グローチウス著『戦争と平和の法』 人間に固有なる社会法、本来的且つ厳格なる意義における法

人間の知性と一致するこの社会的秩序は、本来の意味における法の淵源である。この法には、他人のものを侵さないこと、我々が何ものか他人のものを有し、或いは、それから利得を得る場合にはこれを返還すること、約束を履行する義務、自己の過失によって生じたる損害を賠償すること、及び人々の間においてその”メリツム”(罪)に従って当然の”ポエナ”(罰)を課すこと、が属する。

一又正雄訳『戦争と平和の法 第一巻』(1989年、酒井書店) 

 

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